教育・職業訓練セクター

アフガニスタン国 識字教育強化プロジェクトフェーズ2

事業形態 技術協力事業
実施期間 2010年4月~2015年1月
発注者 JICA

背景

アフガニスタンの15歳以上の識字率は34%(男性50%、女性18%)で、世界的にみて低い数値であり、また都市部と地方部の格差も大きな問題となっています。アフガニスタンの国家教育戦略計画でも識字教育は柱の一つに定められており、このような背景から、数多くの識字教育プロジェクトが、様々な援助団体により実施されています。
同国の教育省識字局は非識字者への識字教育を実施しつつ、援助団体が行う多岐にわたる識字教育プロジェクトを管理しており、識字教室の効果的な運営のため、中核となる識字局職員の能力強化が必要とされています。


主な活動

全国の識字教室が適切な質と量を担保しながら運営されているかを識字局がモニタリングし、識字教育の改善に活かせるようにすることがプロジェクトの目的です。そのため、識字教室の授業観察方法、学習者の学習達成度を測る方法、学習者や修了者数等の統計を取る方法などを識字局とともに開発し、約1,300名の担当職員を対象に実際の識字教室で活用出来るよう研修を実施しています。
プロジェクトにて開発した新しい識字モニタリングの方法はアフガニスタン全国で実施されるすべての識字教育活動へ適用されることとなり、プロジェクトの高い裨益効果が見込まれています。


教育・職業訓練セクター 識字局職員を対象とした識字モニタリング全国研修(アフガン)
識字局職員を対象とした
識字モニタリング全国研修
(アフガン)
  教育・職業訓練セクター 識字局職員を対象とした識字授業モデル案作成ワークショップ(インド)
識字局職員を対象とした
識字授業モデル案作成ワークショップ
(インド)

教育・職業訓練セクター 識字局職員を対象とした授業改善のためのワークショップ(パキスタン)
識字局職員を対象とした
授業改善のためのワークショップ
(パキスタン)
 

 


担当者から一言 治安の安定しないアフガニスタンでは、現地への渡航が出来ない期間も多く、その間はインドやパキスタンといった第三国にて研修や会議を定期的に実施し、識字局との連携を絶やすことが無いよう活動しています。現地渡航ができない期間は、プロジェクト現地スタッフとTV会議を頻繁に開き、情報交換を密にしています。加えて、アフガニスタンでプロジェクト現地スタッフが識字局向けに実施する研修に日本人スタッフがTV会議で参加し、遠隔操作によるプロジェクト運営でも適宜支援できる体制を整えています。
このような運営方式のため、識字局や現地スタッフの主体性が円滑なプロジェクト運営において重要な要素であると捉え、彼らが積極的に活動できるよう促しています。現地の主体性を高めるという点では、遠隔支援体制は有効に働いています。



ルワンダ国 トゥンバ高等技術専門学校強化支援プロジェクト

事業形態 技術協力事業
実施期間 2008年9月~2012年8月
発注者 JICA

背景

ルワンダでは国家開発計画Vision 2020において知識集約型経済の実現を掲げ、人的資源開発、とりわけ科学技術分野の人材育成に取り組んでいます。しかしながら、産業界では1994年の内戦・ジェノサイドの影響もあり、知識集約型経済・社会の実現に不可欠な中堅技術者や実践力のある技術者の不足が深刻な状況でした。こうした背景からルワンダ政府は高等技術者育成課程(A1コース)を実施するトゥンバ高等技術専門学校(TCT)を設立することとし、その支援を日本政府に要請しました。TCTは情報工学科、電子・通信学科、代替エネルギー学科の3学科を有し、2007年8月に開校しました。


主な活動

プロジェクト目標は「TCTが産業・社会のニーズに適合した実践的な高等技術者育成課程(A1コース)の教育・訓練を行うTVET(Technical and Vocational Education and Training)機関となる」です。この目標を実現するため、以下4つの成果の達成に取り組みました。

 

  • 成果1:運営基盤が確立する
  • 成果2:コース運営サイクルが確立する
  • 成果3:教職員の技術面、教育面、マネジメント面の能力が強化される
  • 成果4:就職支援および収入創出活動を含む学校運営能力が強化される

教育・職業訓練セクター TCT設立当初、職員と一緒に実施した「課題整理ワークショップ」
TCT設立当初、職員と一緒に実施した
「課題整理ワークショップ」
  教育・職業訓練セクター TCT年間活動計画レビュー会合でのファシリテーション
TCT年間活動計画レビュー会合での
ファシリテーション

教育・職業訓練セクター ルワンダで実施されたロボットコンテストの優勝トロフィーを囲むTCTチームと日本人スタッフ
ルワンダで実施されたロボットコンテストの
優勝トロフィーを囲むTCTチームと
日本人スタッフ
  教育・職業訓練セクター プロジェクト終了時に校長から感謝状を受け取る日本人スタッフ
プロジェクト終了時に校長から
感謝状を受け取る日本人スタッフ

担当者から一言 TCTと産業界との連携強化や就職支援に注力しプロジェクトの活動を広げた事がJICAおよび相手国政府から高く評価されました。また、プロジェクトの範囲を超え他校へもその手法を普及する活動を行いました。
政策や重点分野が変わりやすいルワンダの環境下において、柔軟にプロジェクトを運営して成果を上げることが出来ました。
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